フードバンクと「浪人」

鳥取地震の被害に遭われました皆さまに
お見舞い申し上げます。
お住まいの皆さま、不安な思いをなさっていることと思います。
どうかご無事でいらっしゃいますように、
そして一日も早く、安心して過ごせる日が来ますよう、
心よりお祈りしております。




「給食のおにいさん 浪人」のために、
フードバンクで二度目の取材をさせていただいたのは、
熊本地震のあと、五月に入ってすぐでした。
熊本に向けて食料を大量輸送している、慌ただしい中で
ご協力いただいた
セカンドハーベスト・ジャパンの広報・田中さん、
そしてスタッフの皆さまに、改めて御礼申し上げます。

セカンドハーベストジャパン


フードバンクについて知ったのは、
「給食のおにいさん」シリーズの担当編集者、
Kさんに、東京新聞の記事(2015年8月27日)をいただいたのがきっかけです。
すぐに「フードバンク 東京」で検索して、
2回ほどボランティアに参加させてもらい、
その上で改めて取材をお願いしました。


いま、フードセキュリティ
(安全かつ充分に栄養のある食べ物を得られること)
が欠けている人は、約230万人いると見積もられているそうです。

パントリー業務という、
食料困窮者に送る食品を詰め合わせる作業をさせてもらったのですが、
最初に携わり、現実を目の前にしたときの、
身のすくむような思いは、一生忘れないと思います。




知ったこと、感じたことは、
書ける限り、作中に書いております。
未読の方、よかったら読んでやってください!


「給食のおにいさん 浪人」 (幻冬舎文庫) Amazone-hon

「給食のおにいさん」シリーズあらすじ記事一覧




ボランティア参加者のサインが一面に。
私もさせてもらいました。緑色の英文字で。


作中に登場する、
タクシーのエピソードは実話です。実話なんです……。



ホテル給食のシェフ



「給食のおにいさん」シリーズあらすじ記事一覧

5巻、発売中です。

「給食のおにいさん 浪人」 (幻冬舎文庫) Amazone-hon


裏話その2は「ホテル給食のシェフ」をご紹介。

ご協力くださったのは、同志社小学校で給食を作っている、
小林宏行シェフ。

同志社小学校HP「給食について」


グランドプリンスホテル京都に伺ったのは三月のこと。
お忙しい中、「給食のおにいさん」を読んでくださっていて、
「あそこまで生徒と関わることはないですね(笑)」と。

実際の調理場に入ることは叶いませんでしたが、
給食作りの流れを記録した映像を見せていただきながら、
お話を伺うことができました。
緊張しつつ。*


「食べてもらえなければ、食べてもらえるように考えるまで」
「ヒント? 日常から」
「心の引き出しに蓄えたものが、食材を見ると出てくる」

どんな問いにも、ぴしっ、ぴしっと即答してくださるので、
ついていくのに、いや、質問するのに必死でした。

小林シェフは、宴会調理を中心にキャリアを重ねていらしたそう。
あの冷静沈着さ、反応の早さは、
大量調理の現場に長くいらっしゃることもあるのかな……と、
あとになって思いました。


同志社小学校では、子どもたちに大人気で、
「シェフー」と慕われているそう。

取材後、追加の質問に対する回答の最後に、

「おきばりやす」

と、さりげなく書いてくださったのを見たとき、
人気の秘密が分かった気がしました。


*緊張しすぎてボイスレコーダーを使うのを忘れました。



給食の先生



「給食のおにいさん」シリーズあらすじ記事一覧

5巻、発売しました!

「給食のおにいさん 浪人」 (幻冬舎文庫) Amazone-hon

写真は昨日、8日の新聞広告です。


今回、初めて取材協力のクレジットを入れさせていただきました。
裏話その1は、「給食の先生」栄養教諭のお二方を紹介。


Tomomi先生とメールをやり取りするようになったのは、
2年前、「給食」の感想メールをいただいたのがきっかけです。
毛利先生より、少し下の世代の方かと。

詳しくご紹介できないのが残念ですが、
以前は中学校、現在は小学校で
給食調理に食育指導、熱く真っすぐに頑張っていらっしゃる方です。
今回、質問を十数項目お願いしたのですが、
いただいた回答と資料は、お渡しした質問の10倍以上!

そして、

Tomomi先生からご紹介いただいたのが、
北海道教育大学附属札幌小学校・須合幸司先生。

先生の楽しい食育指導の様子はこちらで → 家族で楽しむ こどもごはん

幼稚園のころから給食が食べられなかった子が、
先生のおかげで給食が食べられるようになったそう。
給食の残菜0(ゼロ)g(米粒1つもなし)は、2回も達成。
五時半起床、十時就寝など、仕事のために徹底した自己管理を
されているそうです。頭が下がります。


白状してしまいますが、
「給食」の栄養教諭・毛利先生の食育活動、自分としては
そこそこユニークなものを考えてきたつもりでいました……。


お二人の活動を伺って、自分の思い上がりを痛感しました。
須合先生の「脳みそハット」、ナマで見てみたいです。


給食のおにいさん 浪人



「給食のおにいさん」シリーズ(あらすじ記事一覧

新刊が10月7日に発売されます。

「給食のおにいさん 浪人」(幻冬舎文庫)

Amazone-hon

表紙で毛利先生が持っているものが、
ストーリーの鍵となります!


シリーズ5冊目となる今回は、
栄養教諭さん、
ホテル給食のシェフ、
そしてフードバンクに
取材をさせていただきました。


発売にあたって、裏話を何回かに分けて
書いていきます。
よかったら、また覗いてください。





みんなで一人旅



遅ればせながら。

小説すばる 8月号で、短編小説を書かせていただきました。

タイトルは「みんなで一人旅」。

心の傷を癒やそうと、人生初の海外旅行を決めた三十歳女子。
選んだのは、お一人様参加限定のイタリアツアー。
安全で快適な5泊7日のはずが、予想外のことばかり起きてーー。

宜しければお読みください!





フィエーゾレ、2009年。


近況は相変わらずの引きこもりです……。