お嬢様と「浪人」


「給食のおにいさん」シリーズあらすじ記事一覧) 最新刊

「給食のおにいさん 浪人」 Amazone-hon)

裏話その4は、お嬢様学校卒業生の取材について。


超お嬢様学校・白蘭女子学院中学校に
舞台を移した前作・シリーズ4巻、

「給食のおにいさん 受験」Amazone-hon

に、思いがけず、お嬢様学校出身者からも感想メールをいただきました。


「私の中学校時代もまさに、サバイバルでした」


彼女の出身校は、エルメスのスカーフを
お弁当包みにしている生徒がいるという噂のお嬢様学校。
そして、彼女は「カトレア」。公立小学校出身の外部生。

年齢は二十代後半、華奢で可愛らしい方ですが、
仕事先で初めてお会いしたとき、
落ちついてるなあ……、と感心しました。
きりっとした立ち振る舞いや、
冷静な受け答えのせいだけでなく。
何でしょう、オーラと言いますか、
動じない、腰が据わっている感じがして。


取材をお願いし、中学校時代のエピソードを
聞かせてもらうこと二時間。
その落ち着きの理由が分かった気がしました。

「カトレア」の4人は、彼女を四つに分けて作ったキャラクター。
四人の抱える悩み苦しみを、彼女がは一人で経験したのです。
まさにサバイバル。
書きながら、中学校時代の彼女の辛さを思って胸が痛みました。


上手く書けたかな……とドキドキしつつ、
完成した5巻を彼女に送ったところ、

「作品に活かしていただいて、サバイバル時代のことも経験して良かったと思えます」
「お焚き上げされたよう」

と言ってもらえて一安心。

初めての、「苦悩」の取材を通じて、
取材する側の責任というものを、学んだ気がしました。


もちろん、苦悩以外のエピソードもたくさん。

同級生の豪邸の中だけで映画が撮れる、
(バー、ジム、パーティールーム、広大な庭など何でもある)
というエピソード、使いたかったです!


フードバンクと「浪人」

鳥取地震の被害に遭われました皆さまに
お見舞い申し上げます。
お住まいの皆さま、不安な思いをなさっていることと思います。
どうかご無事でいらっしゃいますように、
そして一日も早く、安心して過ごせる日が来ますよう、
心よりお祈りしております。




「給食のおにいさん 浪人」のために、
フードバンクで二度目の取材をさせていただいたのは、
熊本地震のあと、五月に入ってすぐでした。
熊本に向けて食料を大量輸送している、慌ただしい中で
ご協力いただいた
セカンドハーベスト・ジャパンの広報・田中さん、
そしてスタッフの皆さまに、改めて御礼申し上げます。

セカンドハーベストジャパン


フードバンクについて知ったのは、
「給食のおにいさん」シリーズの担当編集者、
Kさんに、東京新聞の記事(2015年8月27日)をいただいたのがきっかけです。
すぐに「フードバンク 東京」で検索して、
2回ほどボランティアに参加させてもらい、
その上で改めて取材をお願いしました。


いま、フードセキュリティ
(安全かつ充分に栄養のある食べ物を得られること)
が欠けている人は、約230万人いると見積もられているそうです。

パントリー業務という、
食料困窮者に送る食品を詰め合わせる作業をさせてもらったのですが、
最初に携わり、現実を目の前にしたときの、
身のすくむような思いは、一生忘れないと思います。




知ったこと、感じたことは、
書ける限り、作中に書いております。
未読の方、よかったら読んでやってください!


「給食のおにいさん 浪人」 (幻冬舎文庫) Amazone-hon

「給食のおにいさん」シリーズあらすじ記事一覧




ボランティア参加者のサインが一面に。
私もさせてもらいました。緑色の英文字で。


作中に登場する、
タクシーのエピソードは実話です。実話なんです……。



ホテル給食のシェフ



「給食のおにいさん」シリーズあらすじ記事一覧

5巻、発売中です。

「給食のおにいさん 浪人」 (幻冬舎文庫) Amazone-hon


裏話その2は「ホテル給食のシェフ」をご紹介。

ご協力くださったのは、同志社小学校で給食を作っている、
小林宏行シェフ。

同志社小学校HP「給食について」


グランドプリンスホテル京都に伺ったのは三月のこと。
お忙しい中、「給食のおにいさん」を読んでくださっていて、
「あそこまで生徒と関わることはないですね(笑)」と。

実際の調理場に入ることは叶いませんでしたが、
給食作りの流れを記録した映像を見せていただきながら、
お話を伺うことができました。
緊張しつつ。*


「食べてもらえなければ、食べてもらえるように考えるまで」
「ヒント? 日常から」
「心の引き出しに蓄えたものが、食材を見ると出てくる」

どんな問いにも、ぴしっ、ぴしっと即答してくださるので、
ついていくのに、いや、質問するのに必死でした。

小林シェフは、宴会調理を中心にキャリアを重ねていらしたそう。
あの冷静沈着さ、反応の早さは、
大量調理の現場に長くいらっしゃることもあるのかな……と、
あとになって思いました。


同志社小学校では、子どもたちに大人気で、
「シェフー」と慕われているそう。

取材後、追加の質問に対する回答の最後に、

「おきばりやす」

と、さりげなく書いてくださったのを見たとき、
人気の秘密が分かった気がしました。


*緊張しすぎてボイスレコーダーを使うのを忘れました。



給食の先生



「給食のおにいさん」シリーズあらすじ記事一覧

5巻、発売しました!

「給食のおにいさん 浪人」 (幻冬舎文庫) Amazone-hon

写真は昨日、8日の新聞広告です。


今回、初めて取材協力のクレジットを入れさせていただきました。
裏話その1は、「給食の先生」栄養教諭のお二方を紹介。


Tomomi先生とメールをやり取りするようになったのは、
2年前、「給食」の感想メールをいただいたのがきっかけです。
毛利先生より、少し下の世代の方かと。

詳しくご紹介できないのが残念ですが、
以前は中学校、現在は小学校で
給食調理に食育指導、熱く真っすぐに頑張っていらっしゃる方です。
今回、質問を十数項目お願いしたのですが、
いただいた回答と資料は、お渡しした質問の10倍以上!

そして、

Tomomi先生からご紹介いただいたのが、
北海道教育大学附属札幌小学校・須合幸司先生。

先生の楽しい食育指導の様子はこちらで → 家族で楽しむ こどもごはん

幼稚園のころから給食が食べられなかった子が、
先生のおかげで給食が食べられるようになったそう。
給食の残菜0(ゼロ)g(米粒1つもなし)は、2回も達成。
五時半起床、十時就寝など、仕事のために徹底した自己管理を
されているそうです。頭が下がります。


白状してしまいますが、
「給食」の栄養教諭・毛利先生の食育活動、自分としては
そこそこユニークなものを考えてきたつもりでいました……。


お二人の活動を伺って、自分の思い上がりを痛感しました。
須合先生の「脳みそハット」、ナマで見てみたいです。


給食のおにいさん 浪人



「給食のおにいさん」シリーズ(あらすじ記事一覧

新刊が10月7日に発売されます。

「給食のおにいさん 浪人」(幻冬舎文庫)

Amazone-hon

表紙で毛利先生が持っているものが、
ストーリーの鍵となります!


シリーズ5冊目となる今回は、
栄養教諭さん、
ホテル給食のシェフ、
そしてフードバンクに
取材をさせていただきました。


発売にあたって、裏話を何回かに分けて
書いていきます。
よかったら、また覗いてください。





みんなで一人旅



遅ればせながら。

小説すばる 8月号で、短編小説を書かせていただきました。

タイトルは「みんなで一人旅」。

心の傷を癒やそうと、人生初の海外旅行を決めた三十歳女子。
選んだのは、お一人様参加限定のイタリアツアー。
安全で快適な5泊7日のはずが、予想外のことばかり起きてーー。

宜しければお読みください!





フィエーゾレ、2009年。


近況は相変わらずの引きこもりです……。

TOP SECRET

小説現代2016年7月号で
コラム「TOP SECRET」を書かせていただきました。→ e-hon

お題は“私がハマっているもの”。

担当編集者さんが、
「遠藤さんの作品のルーツを垣間見た」と言ってくださいました。ふふ。
食関連ではありません。

宜しければお読みください。


家に籠もりきりで近況写真が無い……。

思い出ステーション


16日発売の「小説すばる」(集英社)2月号のコラム、
「思い出ステーション」を書かせていただきました。

小説を書くきっかけにもなった……かもしれない、
思い出の一コマ。
よろしければお読みください。